婦人科疾患

生理痛、月経不順子宮内膜炎子宮出血子宮筋腫更年期障害つわり不妊症卵巣嚢腫乳腺炎冷え性 など

婦人科系疾患

当院に来院されている患者様のうち9割以上は女性。一般に鍼灸治療は、腰痛や肩こりの治療と思われがちですが、実は、婦人科系や内科系の疾患にとても有効な治療方法です。腰痛や肩こりで悩んでいる方と同じくらいに、婦人科系や内科系の症状で悩んでいる方は大勢います。内臓の不調からきている腰痛や肩こり、頭痛もありますので、そういう方には内臓の機能を整えないと、すっきりと治りません。特に、女性の場合は、ホルモンバランスによって多種多様な症状が現れます。
 
当院では、全身のアンバランスを整えていく治療をしていますので、体の様々な不調がすっきりとなくなっていきます。生理不順の延長線上に不妊症があり、さらにその延長線上に更年期障害があります。
また、女性は仕事、ストレスなどの外部環境。ホルモン、代謝などの内部環境が非常にデリケートです。ちょとした要因が加わっただけでも人によっては症状が出ます。例えば冷え性、便秘、生理痛。
婦人科系疾患には、鍼灸は特に有効です。
是非一度、体に優しい自然な治療方法の鍼灸治療をお試しください。 
 

治療効果の出やすい症状

生理痛・冷え症・更年期症状は婦人科疾患の中でも数回の治療で効果が出やすいです。女性は男性に比べホルモンバランスが非常にデリケートです。何らかのストレスが加わるだけでもホルモンバランスは崩れます。
鍼灸治療は自律神経を調整し、ホルモンバランスを正常へと導きます。

生理痛

ひと言で生理痛といっても、痛みの程度、症状、痛む場所など、同じ女性であっても千差万別。一人ひとりが別々の生理痛を毎月経験しているといってもいいくらいです。
生理痛を痛み止めで対処している人は多いと思います。それは根本を治さず症状を押さえ込んでるだけです。あと何回生理がくるのでしょうか。毎回苦しむようでしたら根本を良くして毎月の生理痛を軽減してみてはいかがでしょうか。
 

月経前

痛みなど不調の要因・・・黄体ホルモン
起こりやすい不調・・・イライラ、頭痛、胃痛、乳房痛、肩こり、だるさ、集中力低下etc.

 
女性ホルモンの一つ、黄体ホルモンの分泌量は排卵後、急激に増え、受精卵が着床せず生理が起こると一気に減ります。この大きな変化で、身体をコントロールする自律神経のバランスが崩れ、頭痛、イライラなどを起こします。また、黄体ホルモンは乳腺を発達させる、体温を上げる、体内の水分を引き出すなどの作用もある為、乳房が痛くなったり、だるさや下半身の浮腫みも起こりやすくなります。生理の1~2週間前から生理が始まるまであらわれるこれらの症状は「月経前症候群(PMS)」と呼ばれます。
 

月経前半

痛みなどの要因・・・プロスタグランジン
起こりやすい不調・・・下腹部の鈍痛やキリキリした痛み、めまい、吐き気、下痢etc.

 
生理直前から前半まで、プロスタグランジンという物質が急に増えます。この物質は子宮の収縮を促進して生理の経血を身体の外に排出する役割を果たします。この量が多すぎると収縮が強くなりキリキリした痛みが発生します。血管を収縮させる作用もある為、腰痛やだるさ、冷えがひどくなります。さらに胃腸の働きにも影響を与え、吐き気や下痢の原因にも。実は陣痛の時の痛みもこのプロスタグランジンが原因です。また、生理痛のある女性では、子宮内膜や経血に含まれるプロスタグランジンの量が生理痛のない女性に比べ多いこともわかっています。
 

月経後半

痛みなどの要因・・・うっ血
起こりやすい不調・・・下腹部の鈍痛、腰のだるさ、頭痛、冷え、浮腫みetc.

 
うっ血とは血液の流れが滞ること。骨盤の中心の血液の流れが悪くなり、下腹部の鈍痛や腰回りの重苦しい感覚を引き起こします。軽い生理痛なら、このうっ血をとることで改善出来ます。半身浴で身体を温める、血行をよくする食事を心がけるなど、生活のなかで実践できることがあります。

院長からの一言

婦人科疾患で特に症状の改善が実感しやすいのが生理痛です。当院の患者さんでは肩こりや不妊症などの治療を目的としていても、毎月の生理痛が軽減したという意見が多数です。

生理当日に治療してその場で軽減もあります。また、人により排卵痛も軽減しています。グラフのように一ヶ月治療をすれば生理痛は軽減していきます。あとは体質を改善してしまえば毎回薬を飲んだり、仕事を休んだりしなくてもよくなります。

安産治療(産前・産後)

胎児の健やかな発育を促すこと、母体のつらさを軽減することが安産につながると考えています。
母体のつらさ=ストレスを取り除くことは胎教の一つになるでしょう。
母体のつらさとは、つわり、腰痛、逆子(帝王切開リスク)、外陰部痛、恥骨痛、足のむくみ、痔の痛み、お腹の張りなど様々ありますが、これらは鍼灸で対応することが出来ます。
また、開始した陣痛が微弱にならず、最短時間で分娩に漕ぎつけること、分娩時の出血、産後の悪露を速やかに終了させることも母体の体力温存になります。出産直後からの育児に使うための体力を温存しておくことも考えて当院は身体づくりを手伝っています。

院長からの一言

産前・産後に鍼灸をする事により安産かつ産後の体力回復が早まります。
また、産前にお灸をすることにより、「音感・運動神経が良い子が産まれる」とされています。

逆子治療

逆子とわかったら

逆子とわかってすぐ治療することがとても大事になります。
妊婦さんが病院で「逆子です」と告げられるのは、27~28週以降になります。まだその時期ですとたいていの逆子は治ってしまいます。もしそのまま逆子を放置している場合はだんだんと治る確率が低くなります。28週までに治療した場合は90%以上は治るでしょう。
ただし、32週以降では極端に治りにくいので気づいたら早くに鍼灸治療をした方が良いです。
 

妊娠週と鍼灸治療後の改善率の割合

28~30週・・・・80~95%
31~32週・・・・70~80%
33~34週・・・・50~70%
35週以降・・・・50%以下  急激に低下

院長からの一言

未だに逆子を医学的根拠がない逆子体操・外回転術をしている施設も見受けられます。逆子を治す方法は産婦人科学会でもお灸が効果あると認知されています。
逆子はお灸が一番治る のです。まずは逆子と分かったらすぐにでも鍼灸院にご連絡して下さい。

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