出生体重により生活習慣病のリスクが高くなる
自分の出生体重はご存知ですか?
出生体重により病気のリスクが高くなります。
昔は「小さく産んで大きく育てる」と言われていました。
今でも一般的に言われていると思います。
しかし、追跡調査の結果から「小さく産んで大きく育てる」は間違った認識になります。
現在、10人に1人は出生体重が2,500g未満の低出産体重児です。
最近、出生体重や胎児期の栄養状態がその赤ちゃんの産まれてからの健康状態を左右することがわかってきました。
出生体重が低いと、
虚血性心疾患、本態性高血圧症、メタボリックシンドローム、糖尿病の様な生活習慣病の素因が作られやすいです。
低出産体重児の頻度は、1975年以降増え続けてきました。
2003年の30カ国からなるOECDでの比較で、低出産体重児の出生割合は日本が最も高くなっています。
要因は、お母さんの子宮の中の栄養状態が変化していることがひとつ。
妊娠可能な年代の女性の痩せの増加や劣悪な栄養状態の妊婦さんがいることが関係しています。
これから妊娠を考えている方は、産まれて来る子のことを考え
「小さく産んで大きく育てる」でなく「なるべく大きく産んで」と考えた方がいいかもしれませんね。
余談ですが、低出生体重児と正常体重児のどちらが帝王切開率が高いと思いますか?
低出生体重児の方が2倍も帝王切開率が高いと報告があります。
これに関しては後日掲載します。