腎機能が低下している方・透析患者さんに鍼灸は効果あるの?

目次

🌿はじめに

腎臓は、体の老廃物や余分な水分を取り除く“フィルター”のような臓器です。
腎機能が低下すると、体にさまざまな不調が現れます。

「透析をしているけど、体がだるい」
「足がむくむ・冷える」
「眠れない・気分が落ち込む」

そんなお悩みに、鍼灸治療が穏やかにサポートできることをご存じですか?


🩺鍼灸は“腎臓そのもの”を治すのではなく、“体全体の循環を整える”

まず大切なことは、鍼灸は薬や手術のように腎臓の働きを直接回復させるわけではありません。

しかし、腎機能が低下している方は、

  • 血流の滞り
  • 自律神経の乱れ
  • 冷え
  • 慢性的な疲労

などを同時に抱えていることが多いのです。

鍼灸は、このような**「全身のバランスを整える」**ことで、
腎臓への負担をやわらげ、体調を安定させるお手伝いをします。


🌸鍼灸で期待できる効果

① 血流改善

透析を受けている方は、体内の血流が偏りやすく、冷えやしびれを感じやすくなります。
鍼灸によって血液やリンパの流れを促進し、手足の冷えやむくみの改善が期待されます。

② 自律神経の安定

腎機能が低下すると、睡眠の質やメンタルのバランスも崩れがち。
鍼灸で「副交感神経(リラックスの神経)」を整えることで、
安眠・不安の軽減・ストレス緩和などに効果がみられます。

③ 免疫力・回復力の向上

透析後の疲労感や倦怠感を軽減し、体力を維持しやすくなります。
「疲れにくくなった」「体が軽く感じる」との声も多いです。


💆‍♂️実際の施術のポイント

ゆうしん治療院では、腎臓病や透析患者さんに対しても、
無理のないやさしい刺激で施術を行います。

  • 使用する鍼は極細で痛みがほとんどない
  • 清潔で安全な使い捨て鍼を使用
  • 血圧や体調に合わせて刺激量を調整
  • 臨床工学技士として働いていたからシャントの事などどの鍼灸師より知識・経験がある

特に「背中の腎兪(じんゆ)」「足の太渓(たいけい)」など、
腎機能に関係する経絡(けいらく)を中心に、
体のめぐりを整えていきます。


🔬研究でも注目される鍼灸の効果

近年、鍼灸は腎疾患患者に対しても補助療法として研究が進んでいます。

  • 鍼刺激により、腎臓周囲の血流が改善する
  • ストレスホルモンの抑制抗酸化作用が見られる
  • 透析患者の不眠・抑うつ症状が軽減したという報告も

これらの効果により、**“治療を支える治療”**として世界的に注目されています。


☯️東洋医学でみる「腎」とは?

東洋医学での「腎」は、単に臓器の腎臓だけでなく、
生命エネルギーを蓄える場所とされています。

「腎が弱る」と、

  • 疲れが抜けない
  • 髪が抜ける
  • 冷えやすい
  • 気力が出ない

といった全身の不調が出やすくなります。
鍼灸で「腎のエネルギー(腎気)」を補うことは、
体全体の若さと元気を保つためにも大切です。


💬まとめ

透析中・腎機能低下中の方でも、
鍼灸は安全に取り入れられるサポート療法です。

「薬ではない方法で体調を整えたい」
「透析の日を少しでも楽にしたい」

そんな方にこそ、鍼灸のやさしい力を知ってほしいと思います。

ゆうしん治療院では、
患者さん一人ひとりの体調・病状に合わせた施術を心がけています。

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