便秘・下痢と鍼灸治療
便秘・下痢を便通異常と言います。
愁訴としては、下痢より便秘が多いです。
平成10年の便秘有訴者率は
女性 46.7/1000人
男性 18.6/1000人
また、女性の便秘傾向は
中学生で3割
高校生で4割
成人女性は5割以上となります。
便秘の方の対処としては
37.4%が診療所、病院
32.2%が市販薬
26.9%が何もしてない
按摩・鍼灸治療ではたった2.3%
鍼灸治療が便秘・下痢に有効なことはあまり知られていません。
WHO(世界保健機構)でも認められ、消化器疾患類では下記疾患が有効とされています。
胃腸炎(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)、胆のう炎、肝機能障害、肝炎、胃十二指腸潰瘍、痔疾患
鍼をすると腸の蠕動運動がおこります。
今まで来院した男性で極度の便秘の人がいました。
4~5日は出なくて当たり前。
男性では珍しいです。
この方は、治療中盤にトイレに急行。
出し切って感動していました(笑)
これは大袈裟ですが、鍼をするとその場で腸が動き始めます。
何をしても改善できなかった方は、鍼灸治療も考えていいかもしれませんね。