20代プロバレエダンサー|5年前から続く股関節・腸腰筋付近の痛みと腰の張り

今回ご紹介するのは、ドイツで活動されている20代のプロバレエダンサーの症例です。

日本への帰国中に当院へ来院されました。

ご自宅から当院までは約1時間半。限られた帰国期間の中で、ドイツへ戻るまでに計4回の鍼灸施術を行いました。

目次

5年前から続く腸腰筋付近の痛みと腰の張り

主な症状は、

  • 5年ほど前から続く右腸腰筋付近の痛み
  • 腰の張り
  • 股関節付近の痛み
  • 肩こり・首こり
  • 背中のこり

などです。

また、12歳の頃に腰椎分離すべり症と診断された既往があります。

プロのバレエダンサーですから、一般の方と比べても身体にかかる負担は非常に大きく、わずかな可動域の低下や身体のバランスの変化もパフォーマンスに影響します。

動作を確認してから施術へ

まず実際に身体を動かしてもらい、痛みや可動域を確認しました。

左股関節は特定の動きで痛みが出ており、時々、歩行時にも股関節付近に痛みを感じるとのことでした。

バレエでは股関節を外旋させる動作が多く、日常の歩き方にもその特徴が現れます。

東洋医学の経絡で考えると、身体の外側を走る胆経にも負担がかかりやすい状態でした。

1回目|経絡治療をベースに全身を調整

1回目は、当院で行っている経絡治療をベースに施術しました。

痛みがある股関節や腰だけを見るのではなく、脈診や身体全体の状態を確認しながら調整していきます。

施術後には、股関節の動きと腰の張りに改善がみられました。

さらに、身体全体のバランスを整えるため、肩甲骨周囲の動きを良くする施術も行いました。

施術後に肩を回してもらうと、

「軽い!」

と、ご本人も変化に驚かれていました。

2回目|同じ人でも、その日の脈によって治療は変わる

2回目の来院時には、

「昨日、家族と飲みすぎました」

とのこと。

普段の体質としては「肝虚」の傾向がみられる方でしたが、この日の脈診では「脾虚」が強く現れていました。

そこで前回と同じ施術を繰り返すのではなく、その日の脈に合わせて脾虚を中心とした施術に変更しました。

すると、前回の肝虚に対する施術以上に身体の変化が大きく出ました。

経絡治療のおもしろいところは、同じ患者さんでも毎回同じ治療になるとは限らないことです。

生活状況、疲労、睡眠、飲食などによって身体の状態は変化します。

そのため当院では、毎回脈を確認し、「今日の身体がどのような状態なのか」を判断して本治法を行っています。

3回目|「歩くと左親指がポキポキする」

3回目の施術時に患者さんから、

「昔から歩くと左足の親指のMP関節がポキポキ鳴るんです」

という話がありました。

実はこうした足の親指周辺の症状は、当院では脾経との関連も考えて施術することがあります。

そこで今回は太白(たいはく)という足にあるツボも使用しました。

太白は、当院では外反母趾など足の親指周辺に症状がある方にも使うことがあるツボです。

少し特殊な刺鍼方法で刺激すると、施術後には歩行時の感覚にも変化がみられました。

足はバレエダンサーにとって非常に重要な部分です。

足だけを治療するのではなく、股関節、骨盤、腰、そして全身のバランスまで含めて考えていきます。

4回目|ドイツへ戻る直前に最後の施術

ドイツへ戻る直前に4回目の施術を行いました。

今回も経絡治療をベースに全身を整えました。

施術後は、

「身体全体が軽い」

という感覚があり、各関節の可動域にも変化がみられました。

短い帰国期間だったため4回のみの施術でしたが、プロとして日頃から自分の身体を細かく観察している方だからこそ、施術前後の違いを非常に敏感に感じ取っていただけたように思います。

身体を使うプロほど、わずかな変化に気づく

以前、ゴールドジムの店長をされていた方に、YNSA(山元式新頭鍼療法)の施術前後で懸垂をしてもらったことがあります。

施術前に懸垂をして身体の状態を確認し、YNSAを行った後にもう一度懸垂をしてもらうという方法です。

すると、ご本人が身体の動きの違いをすぐに感じ取っていました。

今回のプロバレエダンサーの方も同様です。

バレエ、スポーツ、トレーニングなどで日常的に身体を使っている方は、一般の方なら気づかないような小さな変化にも敏感です。

「痛みが減ったかどうか」だけではなく、身体が軽い、動かしやすい、可動域が広がった。

こうした変化も、身体を使う方にとっては非常に重要だと考えています。

痛いところだけではなく、身体全体を見る鍼灸

今回の症例では股関節や腸腰筋付近、腰に症状がありましたが、施術したのは痛みがある場所だけではありません。

脈診を行い、その日の身体の状態を確認し、経絡治療によって全身を整えながら、股関節、腰、肩甲骨、足など必要な部分に施術を加えました。

当院では、「どこが痛いか」だけでなく、「なぜそこに負担が集中しているのか」という視点を大切にしています。

特にスポーツやダンスなど身体を酷使する方の場合、一部分だけを緩めるよりも、全身の連動性やバランスを整えることが大切です。

今回のように海外で活動されている方を継続して診ることは難しいですが、ドイツへ戻る前に身体を良い状態に整えるお手伝いができたことを嬉しく思います。

※施術による感じ方や経過には個人差があります。本記事は一症例の経過を紹介するもので、すべての方に同様の効果を保証するものではありません。

Google口コミいただきました

いただいたGoogle口コミです。

嬉しい言葉をいただき、これからの原動力になります。

当院への選択を迷われている方は参考にしてください。

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