肩こりは週1回の鍼灸を1か月続けるとどうなる?|「つらくなってから」ではなく身体を良い状態へ

「鍼灸を受けると肩が楽になるけれど、しばらくするとまた凝ってくる」
肩こりの患者さんからよく聞くお話です。
長年続いている肩こりの場合、1回の鍼灸で楽になっても、仕事や家事、姿勢など日常生活に戻れば、少しずつ肩の緊張を感じることがあります。
そこで当院では、肩こりが強い方には状態に応じて、
まず1か月程度、週1回を目安に鍼灸を続けてみる
という方法をご提案することがあります。
実際、週1回程度の施術を続けていくと、
「肩こりはあるけれど、以前ほど気にならなくなった」
「夕方になっても肩がつらくない」
「肩が凝っていることを忘れている時間が増えた」
と感じる方もいらっしゃいます。
今回は、なぜ肩こりでは1回だけでなく、ある程度継続して鍼灸を受けることが大切なのかを解説します。
1回の鍼灸でも「楽になった」と感じる方は多い
肩こりに対する鍼灸では、首から肩、肩甲骨周辺など、その方の状態に合わせて施術します。
肩こりが強い方では、
・僧帽筋
・肩甲挙筋
・菱形筋
・板状筋
・後頭下筋群
など、首から肩にかけて複数の筋肉が緊張していることがあります。
鍼による刺激については、筋緊張や痛み、血流、神経系などさまざまな観点から研究されています。
施術後に、
「肩が軽い」
「首が回しやすい」
「肩甲骨周りが楽」
と感じる方も少なくありません。
大切なのは、その**「楽になった状態」をどう維持していくか**です。
なぜ肩こりは元に戻ってしまうの?
肩こりが起こる背景には、肩の筋肉だけではなく日常生活も大きく関係しています。
例えば、
デスクワーク
スマートフォン
長時間の同じ姿勢
運転
家事・育児
運動不足
睡眠不足
精神的な緊張やストレス
などです。
1日8時間デスクワークをしている方が、鍼灸を1回受けたとしても、翌日から再び同じ生活に戻ります。
そのため、
「鍼灸を受けたのに元に戻った」
というより、
「毎日の負担によって、少しずつ肩に疲労や緊張が積み重なってきた」
と考える方が分かりやすいと思います。
だから最初は「週1回×1か月」
当院では肩こりの状態によって、最初の1か月程度は週1回を目安に施術をご提案することがあります。
イメージとしては、
1回目
→ まず現在の強い緊張を整える
↓
1週間後
→ 完全に元へ戻る前にもう一度整える
↓
3回目
→ 肩こりを気にしない時間が少しずつ増える
↓
4回目
→ 良い状態を維持しやすくしていく
という流れです。
もちろん身体の状態には個人差があります。
しかし長期間続いている肩こりほど、
「限界まで我慢してから1回だけ鍼灸を受ける」
より、
「症状が戻りきる前にもう一度整える」
という考え方が大切です。
身体に「良い状態」を覚えてもらう
当院では患者さんに、
「身体に良い状態を覚えてもらいましょう」
と説明することがあります。
これは、身体が文字通り記憶するという意味ではありません。
長年肩こりがある方は、
肩に力が入っている。
首が前に出ている。
肩甲骨周辺がいつも緊張している。
呼吸が浅い。
こうした状態が日常になっていることがあります。
本人にとっては、それが「普通」になってしまっているのです。
そこで鍼灸によって身体を整え、
「肩に力が入っていない状態」
「首や肩が楽に動く状態」
「身体全体がリラックスしている状態」
を繰り返しつくっていきます。
これを分かりやすく、
「身体に良い状態を覚えてもらう」
と当院では表現しています。
「肩こりがゼロ」より「気にならない」が大切
肩こりの治療で大切なのは、
肩の筋肉を触って完全に柔らかくすること
だけではありません。
患者さん自身が、
「仕事をしていても肩が気にならない」
「以前は夕方になるとつらかったけれど大丈夫」
「湿布を貼ることが減った」
「頭痛が気にならなくなった」
「肩を揉む回数が減った」
このように、日常生活の中で肩こりを意識する時間が減っていくことも非常に大切です。
当院ではこれを一つの改善の目安にしています。
週1回を1か月続けると何が変わる?
例えば、最初の肩こりのつらさを10段階で「8」とします。
1回目の施術後に「4」まで楽になった。
1週間後には「6」に戻っている。
そこで2回目の施術を行う。
次の週には「5」。
さらに施術する。
このように、
楽になる → 少し戻る → また整える
ということを繰り返します。
すると患者さんによっては、
最初は毎日気になっていた肩こりが、
「そういえば最近、肩のことをあまり考えていない」
という状態になってくることがあります。
これが一つの目標です。
良くなってきたら通院間隔を延ばす
ずっと週1回通わなければならないわけではありません。
身体の状態が安定してきたら、
週1回
↓
2週間に1回
↓
3〜4週間に1回
というように、状態を確認しながら施術間隔を延ばしていくこともできます。
当院が目指しているのは、
「鍼灸にずっと通わなければ身体を維持できない状態」ではありません。
身体の状態が整ってきたら、少しずつ施術間隔を空けていく。
そして、
「疲れがたまってきたな」
「最近肩が重くなってきたな」
という段階で身体を整える。
このような利用方法もおすすめです。
鍼灸+日常生活でさらに良い状態へ
肩こりを改善していくためには、鍼灸だけでなく日常生活も大切です。
特に意識していただきたいのが、
・長時間同じ姿勢を続けない
・適度に身体を動かす
・肩甲骨を動かす
・睡眠時間を確保する
・入浴する
・スマートフォンを見る姿勢を意識する
といった基本的なことです。
特別なことを毎日する必要はありません。
例えばデスクワークなら、
1時間に一度立って身体を動かす。
これだけでも違います。
鍼灸で身体を整えながら、肩こりを作っている日常生活の負担も少しずつ減らしていきましょう。
長年の肩こりこそ「継続して整える」という考え方
何年も肩こりがある方ほど、
「肩が凝っているのが普通」
になっていることがあります。
しかし施術を続けて身体が楽になってくると、
「今までこんなに肩に力が入っていたんですね」
と気付く方もいらっしゃいます。
まずは週1回程度。
1か月ほど身体を継続して整えてみる。
そして、
肩こりを感じる強さだけでなく、「肩こりが気になる時間がどのくらい減ったか」
にも注目してみてください。
「今日は肩がつらい」と毎日考えていた状態から、
肩のことを忘れて過ごせる日が増えていく。
当院では、そんな身体の変化を目指して施術しています。

上尾ゆうしん鍼灸院の肩こり鍼灸
上尾ゆうしん鍼灸院では、肩だけを強く刺激するのではなく、首・肩・肩甲骨周辺の状態を確認しながら、その方に合わせた鍼灸施術を行っています。
また肩こりだけを見るのではなく、
睡眠・疲労・姿勢・仕事・ストレス・身体全体の緊張
なども確認します。
当院では比較的やさしい刺激の鍼灸を大切にしていますので、初めて鍼灸を受ける方もお気軽にご相談ください。
最初は状態に応じて週1回程度から身体を整え、改善に合わせて通院間隔を延ばしていくことも可能です。
「何年も肩こりが続いている」
「マッサージをしてもすぐ肩がつらくなる」
「肩こりを気にせず仕事がしたい」
という方は、一度身体全体を整えてみませんか。
