パーキンソン病でも生活を維持するために|60代後半女性・13年間の症例|上尾ゆうしん鍼灸院

パーキンソン病は「治す」だけでなく「維持する」ことが重要です
パーキンソン病と診断されると、
- 「これからどんどん悪くなるのでは…」
- 「薬は増え続けるの?」
- 「今の生活を続けられるだろうか」
と、不安を抱える方は少なくありません。
現在の医学では、パーキンソン病を完治させる治療法は確立されていません。
しかし、適切な薬物療法やリハビリ、運動療法などを継続することで、症状の進行をできるだけ緩やかにし、生活の質(QOL)を維持することが大切だと考えられています。
今回は、約3年前から当院に通院されている60代後半女性の症例をご紹介します。
※個人が特定されないよう一部内容を変更しています。また、施術結果には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。
ご来院までの経過
患者様が最初に異変を感じたのは約13年前でした。
左手の震えが現れ、以前より身体が動きづらいと感じるようになりました。
その後、自覚症状が出始めてから約6年後にパーキンソン病と診断されました。
薬による治療を開始すると当初は症状が改善しましたが、
徐々に
- ふらつき
- 歩きづらさ
- バランスの取りにくさ
が気になるようになり、当院へ来院されました。
当院で行った施術
初診時は、病院での薬物療法を継続しながら、
- YNSA(山元式頭針療法)
- 全身の鍼灸施術
を週1回のペースで行いました。
徐々に歩行や身体の動きが安定してきたため、
約2週間に1回の施術へ変更し、
さらに
- 運動療法
- 体力を維持するための日常生活の工夫
も継続していただきました。
通院を中止した後に起こった変化
症状が安定していたこと、お仕事などで忙しくなったため約4か月間通院をお休みされました。
その間、病院で薬が増量となりました。
すると、増量から約1週間後、
頭を支えられず首が前へ倒れ、
顔が下を向いたまま歩いてしまうような状態になりました。
頭が下がることで身体全体のバランスも崩れ、真っすぐ歩くことが難しく、大きくふらつくようになってしまいました。
急遽ご来院いただき、
YNSA(山元式頭針療法)と全身の鍼灸施術を行ったところ、一時は頭を上げて歩ける状態まで改善しました。
しかし、症状がちょうど薬の増量後に出現していたことから、薬の影響も考えられると判断しました。
パーキンソン病では、薬の変更や増量をきっかけに「頭下がり(首が前へ倒れてしまう症状)」が現れることがあります。
そのため、次回の定期受診を待たず、できるだけ早く主治医を受診するよう患者様へお伝えしました。
その後、主治医のもとで薬の調整が行われ、現在は頭が下がる症状は改善しています。
現在の状態
症状を自覚してから約13年が経過していますが、
現在は、
- 手の震えは多少ある
- 若干のふらつきはある
ものの、
週に1回、ご自身で公共交通機関を利用して通院されています。
日によって症状に波はありますが、大きく生活が制限されることなく過ごされています。
維持できている理由とは
今回の症例では、
鍼灸だけで現在の状態を維持できているわけではありません。
患者様ご自身が
- 薬物療法を継続すること
- 定期的な鍼灸施術
- 運動を続けること
- 体力を落とさないよう意識して生活すること
- 前向きな気持ちを持ち続けること
を大切にされてきました。
パーキンソン病は、脳内の「ドーパミン」という神経伝達物質が減少することで起こる病気です。
適度な運動や趣味、人との交流など、活動的な生活を続けることは心身の健康維持にもつながると考えられています。
パーキンソン病で大切なのは「薬を増やさないこと」ではなく「できるだけ良い状態を維持すること」
パーキンソン病では、症状が進行すれば薬の調整が必要になることもあります。
大切なのは、
薬だけに頼るのでも、鍼灸だけに頼るのでもなく、
主治医と連携しながら、
- 薬物療法
- リハビリ
- 運動療法
- 必要に応じた鍼灸施術
などを組み合わせ、一日でも長く今の生活を維持していくことです。
当院では
当院ではYNSA(山元式頭針療法)を取り入れ、一人ひとりの状態に合わせた施術を行っています。
「歩きづらくなってきた」
「身体の動きが以前より鈍くなった」
「できるだけ今の状態を維持したい」
そのようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
※鍼灸施術は医療機関での治療に代わるものではありません。当院では主治医による治療を継続していただきながら施術を行っています。
