妊活:男性要因
妊活で女性主体で取り上げられるのが多いです。
今回は、男性要因の「良好な精子」。
下記は、様々な研究機関の発表からです。
・射精の頻度と精子数の関係
デンマーク、コペンハーゲンの研究者の実験
生殖医療の専門誌「Fertility and Sterility」の8月号に掲載
週の射精頻度が高いほど、精子の数は低下傾向を示しました。週に2回射精した時の精子の数は週に1回の時に比べて、29%低下し、週に3回射精した場合は、41%低下しました。
ただし、精子の運動率や奇形率については射精頻度の影響は見られませんでした。
・1日の禁欲後の精子が最も質が高い
イスラエルの大学の研究グループ
生殖医学誌「Fertility and Sterility」の最新号に掲載
6008人の男性から、9489の精液サンプルの提供を受け調査した結果、1日の禁欲後の男性の精子の状態が最もよく、長く禁欲するのは逆に精子の数を減らしてしまうことがわかった。
ただし、WHOの見解は、2~7日の禁欲後の精子が受精能に優れているとしています。
・毎日射精する事により精子のDNA損傷を減らせる
オーストラリアの不妊専門クリニックの医師グループ
ヨーロッパ生殖医学会学術集会で発表
男性不妊患者118名に、1週間続けて射精してもらい、再度、検査を実施したところ、81%の男性の平均のDNA損傷度が34%から26%に低下しました。
・夫の禁欲期間について
昔は精子の数がたくさんあったほうが妊娠しやすいと信じられていましたので、男性は出したいのも我慢して排卵日までためておくのが良いなどと言われていました。
しかし、最近では妊娠に大切なのは精子の数ではなく、精子の動きや形だということが分かっています。
よって、禁欲日数が短い新鮮な精子のほうが良く、禁欲日数が長いとかえって妊娠しにくくなるようです。
・禁欲期間が短いほうが精子のDNA損傷率が低くなる
スペインの研究グループの試験
男性の禁欲期間が短く、選別した精子のほうが、DNA損傷率が低い
・セックスの回数
アメリカの研究
毎日セックスした場合では1周期あたりの妊娠率は37%、1日おきでは33%でした。これが週に1回になると、15%に落ちています。
・40分以内に連続して採取した精液の精液検査比較
イギリスの研究
精液検査の結果が基準値を下回る男性では、連続して精液を採取した場合、1回目よりも2回目に採取した精液のほうが運動率や正常精子形態率が良好である。
他にも多くの研究があります。
当院の考えとしまして、下記を参考にして頂ければと思います。
・精液検査で問題なし⇒禁欲期間は7日以内
・精液検査に問題あり⇒禁欲期間は2日以内
人間の持っている機能は、常に使うほうが維持または向上できます。
例えば、筋肉・脳機能・肺活量など。
今回のテーマが男性側の参考になればと思います。
また、鍼灸治療をすると精子の数が圧倒的に増えます。
優鍼治療院
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