良質な卵子・精子または胚の本質とは? 見た目だけで判断しないで
何をもって良質な卵子・精子・胚のことを示すか?
卵子・精子それぞれの個体の質もそうですが、体外受精に向けた判断基準は、卵子と精子を組み合わせた時のグレードです。
成長スピード、内細胞塊、外胚葉の状態でグレードを判断します。
グレードが良ければ妊娠しやすいと考えます。
しかし、グレードが良くてもその受精卵は妊娠できないモノと初めから決まっていることもあります。
一般的なグレードは見た目だけを評価しています。
見た目と質は相関しやすいですが、必ずではありません。
グレードが良いとされていても結果がでないことはあります。
見た目は良くても、胚の本質が悪いから結果が出ないのです。
この問題は着床前診断をすると分かります。
卵子・精子・胚の質が悪いと流産などの結果にも
下図は2021年日本産婦人科学会のデータ、ARTの妊娠率・生産率・流産率です。
流産率に関して高い、低いどう思われますか?
不妊治療をしていない方でも、自然妊娠から流産になっている方は多いです。
なかには生理が乱れていると思い、流産に気付かない人もいます。
流産は悲しいことです。
これをなるべく防ぐことが出来るとしたら・・・。
大部分の流産=遺伝子のエラーです。
遺伝子のエラーを防ぐためには?
結論として自分達の精子・卵子の質を上げることによって遺伝子のエラーを極力下げます。
※タバコ、アルコール、食べ物、服装、生活、大気汚染、ストレスなどの要因も遺伝子を傷つけます。
卵子・精子の組み合わを考えてみる 組み合わせによって結果が変わる
下図は精子・卵子の組合せです。
例えば、この図では◎、〇、△で卵子・精子を評価しています。
みなさんはどの組合せをしたいですか?
もちろん、◎の良質な精子と良質な卵子ですよね。
良質同士なら遺伝子のエラーが少なく妊娠率が高いです。
反対に悪質な組み合わせですと、妊娠できません。
もし中間でしたら妊娠できても遺伝子のエラーで流産、またはダウン症などの障害児という可能性が出てきます。
卵子または精子の片方だけ良質でも、もう片方が状態が悪かったら・・・。
卵子・精子の組合せによって結果は変わります。
良質な卵子・精子または胚をつくるためには?どのように取り組む?
病院・クリニックや一般的な考えでは、【妊娠できれば良い】、【出産できれば良い】と考え、結果しか見ません。
結果はもちろん、せっかく授かった子供に少しでもエラー(ダウン症、アスペルガーなど)の無い良質な遺伝子を渡したくありませんか?
ゆうしん治療院では、妊娠・出産だけでなく、授かった子が健康で健やかに育ち、次の代へとバトンを渡せる(その子がまた子供を授かる)ように先を見通して治療に取り組んでいます。
結果はもちろん、その先も見据えて不妊治療に取り組んで頂けたらと思います。