無尿の腎不全患者に対し足首骨折後の施術 足首の骨折はもちろん無尿が改善
足首骨折に対し来院時のカウンセリング
40代男性。
一ヵ月前に右足骨折。
症状としては、右足の浮腫み、踵・足底の痛み。
可動域は健側より動かない。
痛み、可動域低下により歩行困難。
当院の経絡治療 全体+主訴の足首骨折+無尿
まずは、経絡治療により自然治癒力UPと全身のバランス調整。
これだけでも主訴の足首は血行が良く、筋肉が柔らかくなり痛み・可動域が改善する。
あとは足首に対してと、腎機能不全で無尿なので尿が出るようにと治療を付け加える。
*腎不全により人工透析を行っている。私の前職が臨床工学士で透析業務を行っているので、腎不全患者さんにどれだけ尿が出ることが大切を分かっている。
足首骨折に対して
右足首骨折により左右の太さ(腫れ)、可動域に差がある。
靴を履くだけでも痛みはある。
局所に対しては時間が経っている為に、硬直・筋力低下・可動域制限がある。
軽く擦っただけでも痛みあり。
患部に対して、必要以上に鍼は刺さず、深さも調節。
出血に関しては特に気を付ける。
施術後に痛み・可動域軽減を確認。
さらに追加で患部に特殊な鍼の施術で症状が改善。
腎機能改善
主訴は足首骨折後の改善であるが、経絡治療の良い所は患部だけでなく、全身に影響を与えられるところ。
経絡治療だけでも自然治癒力UPにより腎機能が上がり、尿が出るようになる。
これに追加して腎機能・膀胱機能改善のポイントがあるのでそこにも施術。
現時点では2回しか施術していないが、1回目の治療後から少し尿が出ている。
次回、2回目治療後に更に尿が出ているか報告を待つ。
また、透析患者さんは2週間に一回採決をするので、尿がでることによりBUN・クレアチニンなどの血液検査値にも着目していこうと思う。
腎不全(透析)患者さんの治療で気を使わないといけないこと
特に透析患者さんに関わる人に知っておきたいこと。
シャントとヘパリンなどの抗凝固剤について。
この二つの事を知らない方は、特に治療はしないこと。
シャントは透析患者さんにとっての生命線。
抗凝固剤は治療中・治療後のトラブルに発展します。
透析患者さんに関わる方は、中途半端な知識はトラブルの元ですので気を付けましょう。