鍼灸治療・サンビーマーで不妊症に重要な子宮内膜を厚くする方法
不妊治療に重要な子宮内膜を厚くする方法
妊娠が成立するには、卵子の質を良くすることもですが、子宮内膜を厚くすることも重要です。
子宮内膜が薄いということは、機能的な劣化も現れ、妊娠率が低くなります。
移植時には、子宮内膜の厚さが必要になります。
子宮内膜が厚くならず、移植延長になる場合もあります。
子宮内膜を布団に例えることが多いです。
子宮内膜の厚さが【ふかふかな布団:内膜の厚み】
子宮の血流が【温かい布団:内膜の血流量】
*血流がないとふかふかな布団でも冷たく、卵子には居心地が悪いです。
子宮内膜が薄いという事は、【薄い寝心地の悪い布団かつ冷えた布団】となります。
【ふかふかで温かい布団】を子宮の状態に表すと、【子宮内膜が厚く、血流が良い子宮】となります。
今回は『子宮内膜』がテーマですが、血流も非常に大事なことは覚えておいて下さい。
不妊症の子宮内膜の厚みに対する妊娠率 論文より
205例1035周期において、排卵期から着床期における症例ごとの平均的な子宮内膜の厚みを調べた研究データがあります。
90%以上が子宮内膜の厚みは8mm以上でした。
妊娠率でみると、7mm以上あれば、移植あたり50%前後、6mm以下では妊娠率20%、6mm未満は0%でした。
データから、子宮内膜の厚みは最低でも6mmと言われています。
また、全1294周期を妊娠した群と妊娠しなかった群とで比較。
アメリカのShady Grove Fertility Reproductive Science Center Georgetown Universityの産婦人科の共同研究チームが行った研究では、
妊娠した周期の内膜厚は11.9mmで、妊娠できなかった周期の内膜厚は11.3mmという傾向がみられました。
子宮内膜のデータからわかること
子宮内膜が厚いことは妊娠する可能性を高めると言えます。
では、子宮内膜を厚くするにはどうすれば良いか?
血流を良くするしかありません。
子宮内膜には子宮動脈と言う、太い血管が子宮内膜に血液を供給しています。
この供給量を増やせば内膜に十分な血液(栄養)が流れ、内膜が厚くなりやすいです。
もちろんホルモンの影響もあります。
*各臓器・器官は毛細血管で覆われています。毛細血管は全血管の99%。血流が良いと各臓器・器官が機能します。血流が悪いと、各臓器・器官に血液という栄養を送れなく、本来の機能を100%発揮することが出来ません。血流が100%あるのと50%あるのでは、一日だけでは大差がありませんが、一ヵ月、半年、一年、五年と年月が経てば経つほど体の機能に影響が出ます。
鍼灸治療で子宮内膜を厚くする
鍼灸治療で子宮内膜を厚くさせる可能性はあります。
当院のアプローチとしては、サンビーマー以外に下記の方法があります。
①子宮内膜、卵巣にいく動脈血流を増やせる。
②子宮内膜、卵巣にいく神経の活性化が出来る。
③三陰交の刺激により骨盤内の血流促進が出来る。
他にもアプローチの仕方はありますが、上記が代表的なアプローチです。
①と②は背部に存在し、③は下肢に存在するツボです。
ツボの刺激によってカラダを活性化します。
不妊症とサンビーマー
ゆうしん治療院の不妊治療には、サンビーマーを使用しています。
これは圧倒的に血流量を上げてくれる、不妊症専用の特許を取得した医療機器です。
しかも、体表温度は5℃上昇、深部温度を2℃も上昇し、効果が持続します。
今までより2℃上昇したら、骨盤中(卵巣・子宮内膜)の環境は激変します。
*長時間当てていても火傷する心配はありません
難治性不妊症(IVFなどの治療をしても妊娠できない)の方に3ヶ月間サンビーマーを受ける試みがありました。
たった3ヶ月で500例中80例が妊娠しました。
もし、4ヶ月または半年行ったら更に高い妊娠率になるはずです。
子宮内膜の厚さによっても妊娠率は変わります。
子宮内膜がもとから厚くならない人、薬の副作用で子宮内膜が薄くなる方に効果のある機器です。
どこに行っても妊娠できない方は、サンビーマーが有効かもしれません。
しかし、当院含む多くの施設ではサンビーマーだけの受付けはしていません。
全国でサンビーマーを受けれる施設サイト【サンビーマーde妊活】です。
令和5年3月時点では開設したばかりなので登録数は少ないです。
子宮内膜5㎜だが結果が出た症例
東京の大学病院に通院しているがなかなか結果が出なかった方です。
多嚢胞性卵巣症候群、子宮内ポリープ、子宮内膜異形増殖症疑いがあります。
子宮内膜がどうしても厚くならなく当院に来られました。
病院では内膜は厚くならないので5㎜でも移植していたとの事です。
当院に来て2回目の移植で見事妊娠判定。
サンビーマーと子宮内膜を厚くする手技をしていました。
結果は内膜は厚くならなかったのですが、子宮内膜の血液循環量は改善したと思われます。
子宮内膜が厚くでも、子宮が硬い、血液循環量が悪いとせっかく着床した卵子は内膜から血液と言う栄養を供給してもらう事が出来ません。
血液循環量が多い=栄養が供給されている、温めているという事です。
子宮内膜は厚くなりませんでしたが、今までとは子宮内膜へ栄養供給、温めている観点で考えると改善して結果が出たと思われます。