東洋医学としての遺伝
遺伝。
それは両親から受継ぐもの。
両親が二人とも東京大学出身でしたら、子供もその知能を引継ぎ東京大学に入学できる可能性は高いです。
残念なことに逆の事も言えます。
病気で言うと、両親またはどちらかが糖尿病だと、子供が糖尿病になる可能性は1/2~1/3の可能性。
遺伝要因は、良かれ悪かれその子孫に影響を与えます。
遺伝要因を少し詳しく表記します。
・認知能力(一般知能):遺伝率77%
・性格(神経症傾向):遺伝率46%
・才能(音程):遺伝率80%
・社会的態度(自尊感情):31%
・発達障害(自閉症):82%
・物質依存(アルコール中毒):54%
事によっては、遺伝傾向は少ないです。
上記は、著書「言ってはいけない 橘玲」に表記しています。
では、遺伝を東洋医学的に解説すると、
東洋医学には、「先天の精」という言葉があります。
遺伝と同じく、両親から引き継ぐものです。
両親とも健康な人は、健康になります。
両親とも不健康な人は、残念ながら不健康になり易いです。
片方が健康、もう片方が不健康だと、健康、不健康、その中間のどれかになります。
遺伝=先天の精です。
このブログを読んで残念に思った方は多いと思います。
学力、病気など遺伝するのかと。
しかし、その遺伝(先天の精)を発生させる、または抑制することは出来ます。
学力で言えば、両親が頭がいいのに自分は・・・と思う人はいると思います。
頭のいい要因は引き継いでいるのであとは努力次第。
病気で言うと、
両親が糖尿病だと、子供は高確率で糖尿病になります。
しかし、普段の食生活・運動で生涯糖尿病を発症させることを抑制することが言えます。
癌も脳卒中もなんでも。
東洋医学では、「未病」と言う言葉があります。
病気ではないが、健康でもない状態。
または、自覚症状はないが、検査結果に異常がある場合と、自覚症状はあるが、検査結果に異常がない状態。
この未病は、遺伝的要因があっても治療または普段の生活習慣で抑えることが出来ます。
鍼灸治療の良さを紹介すると、鍼灸は「未病を防ぐ」ことが出来ます。
何かしら身体に心配ある方は、鍼灸治療で遺伝的要因(未病)を防いでみればいいでしょう。