出産前後の母体・赤ちゃんのトラブル解消 お灸で逆子など解消
産声を上げた時から
コアラの赤ちゃんは生後6か月になると、母親の袋から顔を出します。
自分でユーカリを食べるまでは、母親からエネルギーをもらいます。
そのエネルギーの内容物は、ユーカリと腸内細菌の混合物です。
腸内細菌?
生物は、お腹の中にいるときは無菌状態です。
無菌状態で外界に飛び出すのは自殺行為。
かつて、無菌状態で出生し、ガラスケースで管理された子供がいました。
その子は一生涯無菌状態で管理され、15歳まで生きられなかったと記憶しています。
生物が誕生するときは、何かしらのカタチで親から微生物を引き継ぎます。
カメムシはコアラと同じように、産卵後の卵の表面に微生物入りの糞を塗りつけておきます。
卵から孵った後、卵の微生物を吸収します。
鳥類や魚類も卵から孵ったときに微生物を取り込みます。
種によって方法は変わりますが、生きていくためには最良の微生物を母から子へ渡さないといけません。
出産時の頭の位置には理由があった
コアラと同じように人間も微生物を出生時に吸収しています。
子宮内部の羊水に浸かっているときは、外界の微生物からも母親の微生物からも守られています。
破水と同時に微生物と接触が始まります。
出生時に胎児は回転して産道に降りてきます。
この回転には、「降りる」という意味以外にも「違う意味が」隠されています。
腸内フローラルは聞いたことがあると思います。
子宮フローラルは聞いたことがありますか?
産道には多くの微生物がいます。
出産時に産道の微生物を纏って出産になります。
また、上の図の第3回旋をみると分かりますが、顔が肛門に向いています。
子宮収縮ホルモンの作用と、降りてくる赤ちゃんの圧力により、陣痛中や出産時にほとんどの女性は排便します。
赤ちゃんは顔をお尻に向けて頭から出てきます。
この時に、膣と糞便の微生物が赤ちゃんに届きます。
出生時に母から子への贈り物
出生時に母親からの最大のプレゼント。
それは、微生物を受け渡すこと。
赤ちゃんの腸内フローラルは、母親の腸内フローラルではなく、子宮内フローラル(産道の微生物)と似た形になります。
この微生物を身にまとうことにより以後の人生が大きく変わります。
母から子へと最初に行い、それ以後も赤ちゃんの身体に影響されることです。
自然分娩が出来ない場合
必ずしも皆さんが自然分娩になるわけではありません。
計画的に帝王切開、またはトラブルにより緊急帝王切開になることも。
逆子の場合、産科の先生に言われると思いますが、帝王切開もちゃんとした出産です。
各国の帝王切開の割合
日本では経膣出産が当たり前ですが、海外を見てみると。
ブラジル・中国では半数近くが帝王切開が行われています。
リオデジャネイロの病院では95%が帝王切開という病院もあります。
アメリカでは32%だが、地域によっては70%も帝王切開を行っている病院があります。
ドミニカ共和国、イラン、アルゼンチン、メキシコ、キューバでは30~40%が帝王切開です。
帝王切開の方が安全性が高いと言う考えからこの様になっています。
確かに、経膣出産と時間を比べると大差です。
お腹を切開してから赤ちゃんが取り出されるまでの時間は数分。
手術時間は全体で約1時間が目安ですが、胎児や母体の状況によって個人差があります。
帝王切開のリスク
海外では帝王切開が多いです。
アメリカのケースでみてみます。
医療制度が民営化されているアメリカでは、医療スタッフ・病院側がリスクを避けなければいけません。
帝王切開であれば、人員の拘束時間が短く、出産まで1時間程度。
初産となれば、12時間から14時間。
難産ですと、一日がかりで母体の体力も赤ちゃんの体力も消耗します。
時間だけを考えれば、圧倒的に帝王切開をした方が良いという事です。
しかし、帝王切開にもリスクが。
フランスの調べからです。
分娩前まで健康だった女性が、出産に伴って死亡した数は、
経膣出産では、10万人につき4人
帝王切開では13人に上ります。
帝王切開で怖いリスクは、感染症、出血多量、麻酔の副作用、手術ミスがあります。
また、帝王切開時に赤ちゃんの皮膚まで切ってしまう事が、100件に2件の割合で起きています。(イギリスの国民保健サービス調べ)
WHOでは、「帝王切開の実施率を全出産の10~15%に収めるべきだ」としています。
日本の帝王切開率
日本では年々帝王切開率が上昇しています。
施設によっても違いはありますが、平均20%程度。
図でわかるように27年前と比べ、2倍も帝王切開が行われるようになりました。
長期的にみた帝王切開の影響
帝王切開で出生した子の長期的なデータをご存知でしょうか?
大概は、出産時の事しか考えなく、医療施設でも言われないのかもしれません。
データは後々多くの物事を提示してくれます。
帝王切開は長期的にみて、母子ともに健康リスクがあることが徐々にわかってきました。
早くに分かったことは、帝王切開で産まれた子は感染症に罹りやすいという事です。
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に感染した新生児の80%は帝王切開で生まれています。
また、幼児期にはアレルギーが発症しやすいです。
母親がアレルギーかつ帝王切開で産まれた子は、そうでない子と比べ、7倍もアレルギーになり易いです。
さらに、自閉症と診断される率も高いです。
アメリカ疾病予防センター(CDC)の研究者は、帝王切開しなければ現状より8%は自閉症の発症率を抑えられたのではと考えています。
他にも、強迫性障害は2倍。
自己免疫疾患、肥満でも関連があるのではとされています。
逆子により帝王切開
逆子の場合は、安全を考慮して帝王切開になります。
28週くらいに逆子が判明すると、産科では【逆子体操】を言い渡されるかもしれません。
この【逆子体操】は効果があるか?と言うと、
エビデンス(医学的根拠)では証明されていません。
次のようなイメージで昔から行われたのでしょう。
「逆子体操により胎児を骨盤から剥がし、回転するのではないかと。」
今、逆子で通院している人がいましたら、担当の先生に「逆子体操に意味はありますか?」と聞いてみて下さい。
果たして先生は何と説明するか?
逆子を改善するためにはお灸
稀に産科でお灸を勧める、または鍼灸師がいてお灸をしてくれる施設があります。
産婦人科学会でも逆子がお灸に効くことは取り上げられたことがあります。
鍼灸師会では何回も有効性の発表があります。
また、東洋医学として昔から【逆子にはお灸】が行われてきました。
逆子で悩み、インターネットで調べた方はお灸にたどり着いたかもしれませんね。
お灸で結果が出ている逆子改善
お灸をした時の逆子改善率です。
28~30週・・・80~95%
31~32週・・・70~80%
33~34週・・・50~70%
35週以降・・・50%以下(急激に低下)
治療が早ければ早いほどお腹のスペースもあるので改善率が高いです。
また、気を付けなくてはいけないことが。
逆子とわかってすぐお灸をするのと、しばらくしてからお灸するのでは効果が違います。
逆子の状態をほっておくほど、逆子改善率は下がります。
逆子である状況が定着されるようです。
逆子が分かってからすぐにお灸をすることにより、上記の改善率に当てはまるでしょう。
妊婦さんにお灸をするとこんな特典が
お灸は逆子を改善させるだけではありません。
お灸をすることにより、
・〇〇が良くなる
・〇感が良くなる
・〇〇がキレイになる
・安産になる
・産後の〇〇が良くなる
など良いことが盛りだくさんです。
当院では28週にはお灸を開始して頂いています。
*上記の〇〇が気になる方・知りたい方は最後の【まとめ】をご覧ください。
逆子の方は鍼灸院もしくは自宅でお灸
婦人科を取り扱っている鍼灸院なら、逆子治療は出来ると思います。
しかし、先生によっては逆子治療が苦手な人もいます。
まずは、電話で逆子治療が出来るか連絡して下さい。
近くによい逆子治療が出来る鍼灸院がなかったら当院で賜わります。
優鍼治療院のオンライン逆子治療
まとめ
帝王切開は決して異常な分娩ではありません。
正常な手段であります。
ただし、このブログを見た方は必ず経膣分娩をしたいと思うでしょう。
経膣分娩により、母から子に微生物の贈り物ができ、その後の赤ちゃんに良い影響を与えるのですから。
また、逆子でも大概は自然に戻ります。
しかし、必ず逆子を治したければお灸をして下さい。
逆子改善以外にも多くのメリットがありますので。
お灸をすることにより、
・運動神経が良くなる
・音感が良くなる
・お肌がキレイになる
・安産になる
・産後の肥立ちが良くなる
など良いことが盛りだくさんです。
参考図書
上記の本は、全部で300ページ余り。
今回の出産に関しての内容は、ほんの30ページ程をまとめています。
細菌(微生物)は身体にとって非常に大事です。
私たちの体には、800~1000兆個もの細菌が存在しています。
その細菌のバランスが崩れると、便秘、アレルギー、不妊、肌荒れなどの原因を引き起こすことが分かっています。