不妊症の症例からみた対比データ(運動、座位、体脂肪)
目次
不妊症の対比データ
原因不明の不妊症患者159名と、不妊症ではない143名に、身体活動中心の生活習慣についての質問票や身体測定の結果を比較したデータより(フランス施設調べ)
①~④の項目に不妊の優位差が出ました
①男性の運動時間
男性の週あたりの運動時間を比較
不妊症でないカップルの男性の運動時間:69.3分/週
不妊症カップルの男性の運動時間:37.6分/週
②女性の座っている時間
不妊症でない人の一日の座っている時間:4.3時間/日
不妊症の女性の一日に座っている時間:5.8時間/日
そして、一日5時間以上座っている女性は、5時間未満の女性に比べ、不妊症になる確率が3.61倍
③男性の体脂肪率
不妊症でないカップルの男性:16.6%
不妊症のカップル男性:20.9%
体脂肪率が年齢標準以上の男性は、年齢標準以下の男性に比べ、不妊症になる確率は2.83倍
④女性の体脂肪率
不妊症でない女性:25.2%
不妊症の女性:30.7%
体脂肪率が年齢標準以上の女性は、年齢標準以下の女性に比べ、不妊症になる確率3.16倍
不妊症対比データよりわかること
男性と女性では、妊活に適した身体活動が違います。
簡単に、男性にとっては運動不足が良くない。
具体的には、運動を週70分以上行うべきです。
一方、女性は座りっぱなしが良くないです。
座っている時間を、一日トータルで5時間未満に抑えることが重要です。
人間=動物
人間は動くように出来ているます。
また、動かないと脳、筋肉、生殖器などの機能が落ちます。
不妊症治療で当院の取り組み
来院患者さんには、【1日30分のウォーキング】、【適度な運動】を推奨しています。
上記をすることにより妊娠率が上がるエビデンスがあるからです。
【適度な運動】については下記で
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また食事によっても妊娠率は上昇します。