🦷 食いしばりの原因と鍼灸での改善アプローチ

✅ 気づかないうちに「食いしばっていませんか?」
朝起きたときに「あごが重い」「こめかみが痛い」「歯が浮くような感じがする」──
そんな経験はありませんか?
それは無意識のうちに歯を強く噛み締めてしまう 「食いしばり(ブラキシズム)」 かもしれません。
現代人に多く見られるこの症状は、単なるクセではなく、ストレスや自律神経の乱れが深く関係しています。
🧠 食いしばりの主な原因
① ストレス・緊張によるもの
仕事・人間関係・睡眠不足などで交感神経が優位になると、筋肉がこわばりやすくなります。
特に睡眠中は意識のコントロールが効かないため、ストレス発散の一環として無意識に食いしばりが起こることもあります。
💬「眠っている間に力が入ってしまう」人は要注意。
② 姿勢や体のバランスの乱れ
長時間のスマホ・パソコン作業による猫背・ストレートネックは、顎の位置を後ろに引き、噛み締めやすい姿勢をつくります。
また、噛み合わせのズレや片噛みの習慣も、筋肉の左右バランスを崩す原因に。
③ 生活習慣によるもの
- カフェインやアルコールの過剰摂取
- 睡眠の質の低下
- 運動中や集中時の「力み」
- 常に歯を接触させてしまう“TCH(Tooth Contacting Habit)”
これらの積み重ねが、知らず知らずのうちに顎周りの筋肉を緊張させています。
🌿 鍼灸での改善アプローチ
東洋医学では、食いしばりは「気(エネルギー)の滞り」や「肝(ストレスを司る臓)の高ぶり」と考えます。
怒りや我慢、焦りなどの感情が体にこもると、顎や側頭部の筋肉が緊張しやすくなるのです。
① 顎周囲の筋緊張を緩める
咬筋・側頭筋・首筋などに鍼を行い、
筋肉の緊張をゆるめ、血流を改善します。
→「あごが軽くなった」「頭がスッキリした」と感じる方が多いです。
② 自律神経のバランスを整える
頭部や手足のツボを使い、交感神経の過剰な緊張を鎮めます。
特におすすめのツボは:
- 太衝(たいしょう):肝の高ぶりを鎮め、イライラを緩和
- 合谷(ごうこく):頭痛・顎のこわばり・ストレス性緊張を緩める
③ 心身のリセット
治療中の深いリラックス状態が、眠りの質を上げ、夜間の食いしばりを減らします。
“噛むクセ”をやめさせようと意識するよりも、
体と心の緊張を自然にほどくことが根本改善への近道です。
💆♀️ ゆうしん治療院のアプローチ
上尾市のゆうしん治療院では、
- 顎周囲の筋緊張を和らげる鍼
- 自律神経を整えるツボ刺激
- 首・肩・頭の血流改善
を組み合わせ、「体と心の両面から」食いしばりをケアしています。
「歯科でマウスピースを作ったけど根本的には変わらない…」
という方にも、鍼灸治療を併用することで改善例が多く見られます。
☘️ まとめ
| 原因 | 対応法 |
|---|---|
| ストレス・緊張 | 鍼灸・深呼吸・入浴・睡眠改善 |
| 姿勢・筋肉の硬さ | 鍼・ストレッチ・姿勢改善 |
| 自律神経の乱れ | 鍼灸・呼吸法・生活リズムの調整 |
✨ おわりに
食いしばりは「気合」や「性格」の問題ではなく、
体と心のバランスのサインです。
鍼灸で緊張を解き、リラックスした体を取り戻すことで、
自然と噛みしめる力も抜けていきます。
